SEANです。
当社のお客様の中にも、すでに今週からゴールデンウィーク休暇を取ってフィリピンにお越しになる方がいらっしゃいますが、読者の方でも予定されている方は結構いらっしゃるのではないかと思います。
日本からの直行便のほとんどはマニラ ニノイ アキノ空港に着きますが、アジアの中でも最悪レベルの空港との評価が定着していることもあり、不安になる方が多いようです。
確かに、私が経験している、アジアの空港ランキング(街からのアクセスは考慮せずターミナル絡みのみで比較。あくまで個人的主観です)は、
<☆☆☆☆☆>
シンガポール、香港、仁川、羽田
<☆☆☆☆>
クアラルンプール、バンコク スワナプーム、成田
<☆☆☆>
マニラ
という感じです。
相変わらず、アジアの主要国の中では最低ランクですが、フィリピンという国のレベルを考えたら、こんなところかと思います。
成長度合いではフィリピンより5年から10年くらい進んでいると感じるバンコクのスワナプーム空港は、リピーターになると、ひたすら歩行移動を強いられるのが苦痛ですし、最近のイミグレの混雑(特に出国時)はかなりひどいので疲れますが、一方で、初訪問の方にとっては、さすが観光王国と思わせる雰囲気があります。特に、出国時のイミグレを越えた場所にあるタイ様式のオブジェは、いつもインスタ映えをねらった人たちでにぎわっていますから。
その点、ニノイ アキノ空港のターミナル1なんて、はっきり言って何もない、、、
でも、着陸してからターミナルまで10分もかからないで着きますし、ターミナル内の歩行も非常に短く済むので、リピーターにとっては、それほど悪くない、と感じています。
3、4年前と比べたら、老朽化していた第1ターミナルの修繕もかなり進みましたし、タクシーの待ち時間もだいぶ減りました。
ただし、要注意なのは、ターミナル間の移動です。
今の時期は殆ど雨は降りませんが、雨季で夕方にスコールとなったら、大渋滞は間違いないと思います。
日本人の方でしたら、
日本→マニラ→セブ
という風にマニラ、ニノイ アキノ空港で乗り継ぎをするケースが多いと思いますが、最低3時間は見ておかないと個人的に不安ですね。
とはいえ、道路だけではなく、空路も渋滞しているのがマニラです。
どうしても、国内線よりも国際線が優先して離着陸しているようで、国内線の定時運航率は極めて低い。それですから、時間通りに空港に着いても、ディレイで延々待たされる可能性があるのですが、ここはフィリピンですから、もう諦めるようにしています、、、
マニラ着より怖いのが出国時の乗り継ぎと思います。マニラ→セブ、であれば、1日20便以上ありますから、チケットを買いなおしになったとしても、移動自体は出来ますが、セブ→マニラ、便が大幅に遅れて、国際線の乗り継ぎに間に合わなかった場合は、かなり苦労する可能性が高いと思います。このあたり心配性の自分だったら、マニラでの同日乗り継ぎはしないですね。時間はもったいないですが、、、
乗り継ぎの話が長くなりましたが、大部分の方はニノイ アキノ空港に着いたら、タクシーでマカティやマニラ市に移動すると思います。
かねてから悪名高いマニラ空港のタクシーですが、以前よりはよくなっている、とはいえ、白いノーマルタクシーは初乗り40ペソですが、メーターを倒さないケースが多いです。自分の場合は、マカティに住んでいるよ、と世間話しすれば、メーターなしで走ったとしても適正相場(200ペソから渋滞時でも300ペソ)で収まりますが、日本からの方には厳しいと思います。
となると、おすすめなのは、GRABとなります。以前、JACKが料金2倍と書きましたが、これは大渋滞時の極端なケースなのと、仮に2倍としても、予約するかどうかは乗客が決めればよい事ですので、個人的にはGRABが暴利を貪っている、という風には感じていません。それよりは、フィリピンの既存タクシー会社などの”既得権益”の抵抗がすさまじいな、と。マスコミの論調も、GRAB批判は多いように思います。
個人的には、混雑時、渋滞時に料金が上がるのは経済の基本原則で仕方ないと思っていますし、乗車前に決められた料金で確定となるのであれば、それはフェアだと考えています。嫌なら使わなければよい訳ですから。
丁度、昨晩、パサイのバクラランというローカル マーケット(日本でいえば、アメ横みたいなもの、ですね。ちなみに、タイ人もフィリピン人も、東京旅行といえば、アメ横は外せないようです。雰囲気が母国のマーケットに近いから、みたいですね)からタクシーに乗ったのですが、通常、マカティまで100ペソ強のところ、運転手が400ペソだ、今、渋滞しているから、と吹っ掛けてきました。
日本人の私だけではなく、スタッフのフィリピン人男性も一緒だったのに、4倍のぼったくりを要求してきたので、ここで降りるといって降車したのですが、スタッフはかなりキレていました。外国人だからぼられる、という訳でもなくて、以前より改善されたといっても、悪質な運転手は一定数います。
ですから、みなさんには、GRABが安心に使えて良いのでは、と思っています。
日本ではGRABを使う機会はないでしょうから、まずは携帯電話にインストールした上で、渡航しましょう。
操作は簡単ですが、空港で配車リクエストするときの注意点があります。
それは、
必ず、GRAB BOOTH 、にリクエストする
ことです。
GRABに登録していたとしても、空港の制限エリアに入れないクルマがあり、そうなると、到着フロアとは別の階しか進入できず、大きなスーツケースを持っている場合には、移動は苦行です(マニラの空港を使ったことのある方ならお分かりでしょうが、一度、ターミナルから出て、再度、入るのは非常に面倒です。荷物チェックがありますし、入ってから、他の階に行くには、エレベーターがひどく離れた場所にあったりで、日本とは違いますので)。
ですから、必ずGRAB BOOTHに呼ぶのがポイントです。私自身、かつて、これを怠り、結局、3台とも到着階に入れず、キャンセルを繰り返し、1時間も経ってからようやく乗車できて、クタクタになった経験がありますので。
長くなりましたが、ここまで出来れば、80%はオッケー。
残りは、マカティ方面に向かうのであれば、”VIA SKYWAY PLEASE"と言って、高速を使ってもらう事です。第1、第2からであれば、45ペソ、第3からであれば35ペソですが、殆ど渋滞無し。マカティから一番離れている第1、第2からでも、一度、スカイウェイに乗ってしまえば、今までの経験上、長くても20分でグリーンベルト近くの出口まで着きます。一般道を通って、渋滞したら、もう1時間でも着かないかもしれないのですが、タイム イズ マネーの原則が適用されないフィリピンでは、高速はガラガラ、なのです。余禄としてですが、ドライバーが喜んでくれて、イライラしないので、安心というのもあります(GRABの場合、決まった料金なので、早く到着するスカイウェイ経由をドライバーは歓迎します)。
GRAB BOOTH、スカイウェイまでクリアしたら、もう95%オッケーです。
残りは、100ペソ札を常に4、5枚は用意しておきましょう。という事です。
あまり質が良くないドライバーの場合(GRABは少ないですが)、100ペソの運賃で500ペソや1000ペソを出したら、多くの場合、“ワラ(ない)”という答えが返ってきます。
本当にない確率は10%、実際はある確率90%とみていますが(笑)、外国人からしたら、300ペソ=600円くらいかあ、まあ、いいかー、と思って、お釣りは諦めるケースもあるのでしょう。
これは、”フィリピン性悪説”に基づいた考えですが、一方、実際に住んでみると、運転手もなかなか大変なのが判ってきます。コンビニで買い物しても、時折、釣りの100ペソ札がないケースがあったり、20ペソのコインがなくて、1ペソコインを20枚渡されたりすることがあります。
ですから、私がやっているのは、大きなスーパーとか、釣り札、釣銭が潤沢にありそうなところで、極力100ペソ札をセーブして貯めておき(最近では常に、最低10枚はキープしておくようにしています)、タクシーやGRABの時には極力釣りが出ないようにしてあげる、事です。
そうすれば、ドライバーも両替のためにコンビニなどに出向く必要もなく、安心して仕事に集中できると思っています。
ですから、空港で両替やATMでペソを入手する際には、100ペソ札が5枚はあった方が良いと思います。
ここまで出来れば、”一応”完璧です。一応、というのは、ここフィリピンでは、人事を尽くしても天命を待たなければいけないからです(人事を尽くさないで天命だけ待っている人がかなりいますが、、、笑)。
もうここは、多少のトラブルはエンターテイメント、位に考えていただいて、フィリピン渡航をエンジョイしていただければと思います。
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