SEANです。
日本ではデフレ脱却を掲げてはいるものの、物価上昇目標の達成には全く見通しが立たずの状況。もう、20年も”真っ当な?”インフレが無い社会ということになります。
牛丼が20円とか30円程度値上げする位で大騒ぎになります。
一方のフィリピンの2018年のインフレ率は5.2%でした。
判りやすくするために大雑把な計算にしますが、5%のインフレが20年続けば2倍の物価になる、という事です。
インフレを忘れてしまった(これは、別に上から目線で言っているのではなく、もし私も日本に住んでいたら忘れていたと思います。インフレというのは経済学というよりも心理学みたいなものだと感じています)、というか、インフレを感じないとどうなるか?
フィリピンと比べて実感するのは、
”今、買っておいた方が安くて得だから、買っておこう!”
というマインドにはならず、全く逆で買い控えになってしまうことです。
年末、フィリピンにいても大騒ぎが聞こえてきたPAYPAY祭り。
あの時は、なんだか、多くの人が、
”今、買わなきゃ、損ソン!”
というモードになっていましたが、あっという間にキャンペーンが終了したらすっかり静かになってしまいました。
これがフィリピンですと、賃貸住宅だと毎年家賃を値上げされるから、何とか持ち家を買おう、という話を聞きますし、ある社員と給与交渉の時に、インフレが厳しいから給料を上げてください、と言われたりもしました。一般庶民の身近にあるのがインフレです。
あとは、付き合いのある銀行の営業担当者の人から、”インフレに負けない投資商品を始めましょう”というセールストークを聞きましたが、これは日本ではありえないですね。
日本では、デフレ=不景気、みたいに報道される事がありますが、これは間違いですが、買い控えが得だ(明日以降、値段が下がるかもしれない)と思われると、その結果、モノが売れなくなり、結果として不景気になる。
今年、予定通り消費税率がアップした後は一体どうなるのだろう?と、居住者ではないものの、結構恐ろしい状況になるような気もしています。