SEANです。
何事もギャップが大きい、日本とフィリピンですが、日本のお客様から電子メールについて良く聞くのが、
フィリピンの某デベロッパーにメールしたけれども、全く返信がない
という事です。
日本的常識だったら、メールしたら、殆ど間違いなく、何らかの返信はある、という事になりますが、こちらでは催促しない限り返信無し、あるいは、催促しても返信ないのは、ごく普通の事です。
仮に長期休暇とか出張という場合でも、メールの自動返信機能でメッセージが返ってきた経験は、今まで皆無です。どうにもなりません。
特に、普段やりとりしていない人からのメールには、殆ど返信しないようで、あったとしても、度重なる催促の上、という事で、非常に大きなストレスになっている、というか、ちょっと考えられない、という声をよく聞きます。
これは私たちでも、似たような実情があります。
さすがに、日常から頻繁にやり取りしている相手であれば、割と返信は来ます。
しかし、難しい内容、相手が困るような内容、向こうからお金を返してもらう内容となると、途端に無視される事が多いです。
そうなると、問題ない他の用件でも返信が来なくなり、業務全般に支障が生じるので、こうなったら、その会社に直接出向いて、直談判するしかありません。
日本だったらメールと電話で済む事が、ここフィリピンでは片道1時間掛けて出向かないと解決しないのはやり切れない気持ちになりますが、仕方ありません。
あとは、返信が無いだけではなくて、大会社によくある傾向ですが、メールの署名欄に書かれているのが、
”メールに記載している事に起因して貴殿が被る損害について、当社は一切責任を負いません。あくまで書いた本人の見解でしかありません”
という、言い換えれば、書かれていることに責任は持ちませんから~
ということです。やはり、無責任国家、フィリピンですね 笑
ですから、日本人的感覚で、”あの時のメールでこう説明していたじゃないか!”とクレームを言っても、まともに返信すら来ないわけ、です。自分が間違って書いたことを訂正する必要もない、という考えがあるようです。
一方で、物件代金未払い状態で送ってくるのは、電子メールではなくて、フィリピンで認証された神のレターです。これを証拠として、がっちり攻めてきます。
となると、フィリピンでのビジネス電子メールについては、
・基本的に返信は期待できない(特に新規の場合)
・相手が間違った内容を送ってきても、それを材料に交渉は出来ない
・重要事項はあくまで、紙のレター+認証、であり、電子メールは正式とはならない
という風に考えておくのがよろしいと思っています。