SEANです。
何事もルーズなフィリピンですから、常に問題は付きまとうのですが、その中でも一番被害というか損失を被っているのは、間違いなく日本に住む日本人だと思います。
日本に住む日本人、とあえてしつこく書きましたが、現地フィリピンに住んでいなくて、日本で営業を受けて購入や投資を決めている人が殆ど。
そして、不動産という現物に対して、なぜか大きな夢を求めるのも、日本に住む日本人に多くみられるケースです。
既に完成となった物件だったら、それが2年後に倍になるとか3倍になるとかはあり得ないと正常な思考が働くのに、なぜか出来上がっていないプレビルド物件になると、3年後の完成時点には倍で売れますから、という営業トークに釣られて2ユニット購入した、という話を多々聞いてきました。
タイムマシン投資みたいな言葉を聞きますが、個人的には、こういう言葉が出てきた時点で、もはや、織り込み済みだと考えます。日本の40年前がこうだったから、フィリピンはこうなります、なんていうのは信じていません。情報の伝わり方とかテクノロジーとか産業構造がまるで違いますから。
あとは、リゾート物件についても個人的には懐疑的ですね。
ちなみに、セブ マクタンはリゾートとして有名ですが、最近のテナントの多くは仕事のために住んでいる、つまり実需です。仕事だからそこに住まなければいけないのです。
以前タイに住んでいたので、一時期、リゾート地のパタヤでコンドミニアム建設のラッシュを見てきました。将来性は間違いないと言われていたのが、ロシア経済危機で一気にロシア人が引き揚げ、残ったのは大量の空室。結局、リゾートというのはこういうものなのだ、と。他の地域と異なる、よほどの差別化要因がない限り、ちょっと開発したから、空港が出来たから、等の理由で爆発的に価格が上がる可能性は低いと思います。
あとは、日本人だけが販売対象の物件、案件も、なぜかいつになっても生まれますね 笑
確かにフィリピンで日本人が開発を主導した物件であれば、高い評価を得られると思います。香港人とか中国人富裕層は特に、日本製の品質の高さと間違いのなさを知っていますから。
であれば、今や、日本人よりはるかに大金持ちの香港人や中国人向けにマーケティングすればいいのに、そういうのは見たことがありません。日本人にしか売らない。
これは海外不動産あるある、でしょうね 笑
結局、こういう話に飛びつくのは日本人だけ、という事なのでしょう。
そして、良い方のシナリオとして、高値掴みをした後で、安値で地元の人や中華系に売却して損切り終了、悪い方のシナリオですと、もう物件、案件自体がとん挫して、売ることもできない、、、
そんな中で、フィリピンの不動産や投資で、どうやら、やらかしてしまった、という方は結構多いかと思います。
一番良くないのは、放置とあきらめ、です。没収などで権利が簡単に消滅するのがフィリピンですので。
実際のところ、損切りにはなりますが、売却とか、いくらかでも返金となるように動いてみる。
このような時、意外と(失礼 笑)と法体系がしっかりしているのがフィリピンです。
私たちも日々の仕事の中で、色々な情報が集まるようになってきました。
ですから、直接、仕事にはならなくても、困っている日本人の方に役立つのであれば、ご相談には乗りたいと思うようになりました。
メールでも結構ですし、マカティオフィスにお越しいただいても結構です。
もちろん、わからない事、答えられない事もあるとは思いますが、いずれにしても、きちんとお聞きいただいている方に対してはご返事はしますので、お気軽にメールいただければと思います。