SEANです。
昨晩、マカティを歩いていたら、目に入ったのが、10人以上の行列。
行列の元は、銀行のATMでした。
昨日は月末で月2回の給料日、という事で、現金を引き出す人の行列になっていたのです。
フィリピンの給料日は15日と月末となっていますが、日本のようにクレジットカードは一般的には無いので、あくまで、現金が必要、という事になる訳です。ちなみに、意外と使われているのが、デビットカードですね。日本では、特にメリットを感じることもないですが、JALでBDOのデビット決済限定の料金設定をやっていたり、プロモーションが色々あるのが、こちらフィリピンです。
ATMから現金を引き出したら、買い物に使ったり、家賃を払ったり、さらには、借金を返したり、と使うのでしょうが、知り合いに、
”もし、会社が給与遅配したら、どうなるの? もう、社員は会社に来なくなるの?”
と聞いたら、労働関係を管轄する役場に即座に駆け込むそう、です。
日本より過激な? 対応ですが、大部分のフィリピン人が殆ど貯金が無い生活をしているので、給料がもらえないと、すぐに生活が立ちいかなくなる、という事なのでしょう。
前回の記事で教育について書きましたが、マネーリテラシーという言葉が、フィリピンには無いのではないか? と感じるくらい、お金に対しては弱いですね。
そして、貧困層の人の場合、仮に自分が倹約、節約して、わずかでも貯金したとしても、周りの人から借金を求められたら可哀そうだから貸すのですが、返済されないケースもあり、そんな事を繰り返していたら、結局、貯金するのが馬鹿らしくなってしまう。
そんなケースをたくさん見聞きしてきました。
お金の教育もきっちりしないと、いくら、フィリピンの国全体の経済が伸びても、貧困層は豊かになれないと感じています。