SEANです。
セブの8NTの引き渡し業務は、ぼちぼち、ファイナル カウントダウンとなってきまして、今後はワン パシフィック レジデンス(OPR)がメインとなっていくのではと思っていますが、最近、特に多く質問いただいているのが、タイトルに記した、
引き渡し
鍵の受け取り(リリース)
入室許可
についてです。
これは仕方ないですが、日本のオーナーさんは日本の不動産取引をベースに物事を
考えます。私自身も、かつて、日本で新築分譲マンションを購入した事がありましたが、いま、こちらフィリピンで遭遇している様々なトラブルと比べたら、なんて平穏
だったのだろう、と思い返します。
販売会社から入室可能日の連絡が来たら、家具類の搬入予定表を提出して、返信が来て、予定通り自分の部屋に行ったら、そこはちゃんと清掃もなされた綺麗な状態。
電気もちゃんとつきますし、その日から寝泊りして、もちろん問題なしです。
今から15年前の昔話ですが、日本はおそらく、もっと進化しているでしょうが、こちらでこんな快適な引き渡しは夢のまた夢ですね。少なくとも、私たちがサポートしている
コンドミニアムでは、、、
当社はプレビルドを販売する会社でもないですから、ネガティブな事も、そのまま書きます。以前も書きましたが、フィリピンの物価は日本の数分の一で、らくらく、リタイヤ生活という事も言いません(ローカルの人と同じ生活するなら確かに数分の一で済むでしょうが、日本と同じような快適な暮らしをしたいなら、むしろ生活費は高くなると思います)。
最近でも、セブの物件に入室してみたら、電気が点かない、という話を受けました。
当然、当日に修繕なんて対応はしてくれなくて、しばらくは住めない。
これくらいの事はザラ、です。
他にも様々なトラブルだらけなのですが、一方で、これはクオリティ云々というのではなく、日本との違いで、オーナーさんが混乱することが多いのが、
引き渡し(ACCEPTANCE)、鍵の受取り(リリース)、入室許可(MIC,MOVE IN CLEARANCE)という3つの用語について、です。
日本人的には、引き渡し=鍵の受け取り、と考えるものですが、8NTでもOPRでも、異なる概念です。
流れとしては、
インスペクション終了→ACCEPTANCE→MIC→鍵の受取り(リリース)
となります。
インスペクションが終了したら、その時点で引き渡し、という事になるのですが、でもMIC 入室許可が出ない限りオーナーは入居できません。
MICが出るには、ダウンペイメントやTAX AND FEESが全て支払われていないと、デベロッパーの社内手続きが進みません。マニアックな費用項目では、FOREX LOSSもあります。
今までMIC が出ていないオーナーさんについては、全てが、このような支払いが原因でひっかかっていました。たとえ、10000ペソ程度の金額でも支払われない限り、MICは進みません。それで、ペナルティだけは加算されていく。
さて、支払いや書類手続きも全てクリアして、MIC が出ました。
ここまで来たら、あとは、オーナーさんはやることはないのですが、MIC =鍵のリリースではありません。
当社では、ひたすら、MICが出たユニットについて、鍵を早くだすよう、催促していますが、これもすぐに出る事は極めて稀です。
ACCEPTANCEの後は、必要な支払いや書類提出をとにかく速やかに済ませて、極力早期に鍵を受け取る方が良いのは間違いありません。
この間に1年以上経過してしまうと、ACCEPTANCE後のワラント期間も終了してしまいますし、そうでなくても内装や電化製品の傷みも気になります。
それに鍵が出なければ、カーテン付けなどもできないですし、当然、賃貸募集もできない。
何事も時間が掛かるフィリピンだからこそ、前もって、計画的に準備、行動していくのが重要だと感じています。
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