SEANです。
日本とフィリピンの不動産には多くの違いがあるのですが、最も違いが大きく、かつ、誤解が多いのが権利証についてだと感じています。
正式名称は、Condominium Certificate of Title、略してCCTと呼んでいます。
日本でしたら、購入したらすぐに権利証が発行されるのですが、フィリピンでは非常に発行が遅いです。
購入してからもう、3年以上経過したのに、まだ権利証がない。
これは詐欺ではないのですか?
と聞かれたこともあります。
でも、遅いのには理由がありまして、
物件代金の支払いが完了しなければならない
からです。
現在の発行タイミングは、支払完了後、2年程度掛かっています。
支払方法別でかなり大きく違ってきます。
1)一括支払
これは当然、比較的早く発行されます。
2)銀行ローン
8NTでしたら、BDOかPNBで融資を受けている方が多いと思いますが、一番早く発行される傾向にあるのが、こちらです。
理由はちゃんとありまして(何事もカオスなフィリピンですが、法体系、ルールはかなり綺麗にロジカルに出来ています。この点、SEANは好きですね)、ローンを引き受ける銀行の立場で考えれば判りますが、CCTが出るまでは何の担保もなくお金を貸している状態なので、デベロッパーに対しても強く、CCTの発行をリクエストすることになります。これは推測ですが、おそらく、万が一のデフォルトの際には、キャッシュで銀行に支払う契約になっているのではないかと。そうなると、デベロッパーがCCT発行を急ぐインセンティブになる、ということですね。
3)インハウスローン
圧倒的に遅くなるのがこちらです。銀行ローンと異なり、インハウスですから当然ですが、返済完了してからですから、5年とか7年のローン完済後となります。
でも、CCTがなくても、ローンの引継ぎ、名義変更ができるので、売却は銀行ローンよりもし易い訳です。
以上が支払い方法別の発行時期について、です。
あと、良く質問あるのが、発行後、日本に郵送されるのでしょうか、というものですが、超重要書類ですので、郵送はされていません。フィリピンでの受け取り、あるいは、現在は代理受け取りも可能と言われていますが、将来は変更になるかもしれません。
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